年「3台」が「7500台」に! 驚異の売り上げ急増品とは?

 ジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』が、タイタニックの全世界歴代興行収入記録を抜き、世界的な大ヒット。そして、『THE LAST MESSAGE 海猿』が、公開9日間で早くも動員200万人、興収30億円を突破。ヒットの陰にあるのは、もちろん〝3D〟。2010年はまさに「3D元年」と言ってもよい年だった。

 その裏方を支えるのが、3D映写機。そして、この技術に強みを持つのが、実は日本企業。産業用ランプで世界首位のウシオ電機だ。

 11月21日付日本経済新聞は、「『10年前に年3台しか売れなかった』(大島誠司取締役)映画館向け3D映写機は、今期の販売が7500台まで伸びる見通し」と伝えている。同社の3D映写機販売は、今や世界シェアの6割を握る。

 ウシオ電機の第2四半期報告書には、「プロジェクタ関連市場では、世界的な3D映画普及等による世界各地からの需要が継続して増加しており、デジタルシネマプロジェクタはさらに伸長し、シネマプロジェクタ用クセノンランプも堅調に推移致しました」とある。

 デジタルシネマプロジェクタを手がける会社は、ウシオ電機の100%子会社クリステル・デジタル・システムズ。ちなみに、この技術をもつのは同社を含めて世界に4社しかない。

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