「新米富裕層は現金を持て」

 米大富豪のマーク・キューバン氏(52歳、総資産25億ドル)が、新しく富裕層になった人に対する投資アドバイスとして「Cash is king」と話した。米経済誌フォーブスのインタビューでこたえたもの。

 米ITバブルの一角を担ったキューバン氏。現在はプロバスケットNBAのダラス・マーベリックスのオーナーとしても有名だ。

 「新米富裕層」に対して贈る投資アドバイスは意外にも「現金」という超保守的なものだった。また、富裕層になる秘訣を「誰よりもハードに、賢く働くことだ」と述べた。

 ことさらキャッシュを重視するキューバン氏の思考は、「今ここに10万ドルあったら何に使いますか」という質問の答えにもよくあらわれている。

 「まずクレジットカードの支払いをすべて済ませ、そのすべての負債をすぐに清算することだ。残りは銀行に貯金する。また生活用品をバルクで購入すれば30%から50%は安く買うことができる」

 確かに投資のリターンで毎年のように30%以上のパフォーマンスを上げようとしても、それは無理だ。ごく一握りの投資の天才にしかできない。ならば、マイナスキャッシュフローを生み出す負債を整理して、生活必需品を大量購入して支払う金額を少なくする、というのが大富豪の知恵のようだ。

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