オンラインゲーム内の土地が2800万円で売れた(米)

 2800万円の土地と言えばそれほど高いとは思わないだろうが、これがオンラインゲーム上の架空の土地となれば話は別だ。オンラインゲーム「エントロピア・ユニバース(Entropia Universe)」の中で33万5000ドル(約2800万円)で取引されたもので、史上最高額となった。

 このゲームの世界では、仮想通貨を実際に現金化することができるのだという。金に糸目はつけないといっても、この世界には存在しないものにここまでの金額がついてしまうとはにわかには信じがたい。

 しかし、米経済誌フォーブスによると、あるプレーヤー男性がゲーム上のスタジアムやショッピングモールなどを、他のプレーヤーから購入し、その金額が33万5000ドル(約2800万円)となったそうだ。ただし、同ゲーム上では何も特別なことではないそうで、これまでに33万ドルでの取引もあったそうで、その最高額を5000ドル上回ったことになる。

 ちなみに購入したプレーヤーは、米ボストンに住む35歳のSE。「インターネットだって最初は批判を浴びたかもしれないけど、今は違いますよね。これからのエンターテイメントはバーチャルの世界に向かうのではないかと考えるのが自然ではないでしょうか」と語る。

 これはバブルの前兆なのか、いったい何なのか。しかし、高額で取引されたことは事実でもあり、非現実の世界と現実の世界がつながりつつあるという一つの現象なのかもしれない。


2800万円で取引された「物件」

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