ピニンファリーナ買収へ中国、インド企業が争奪戦

 フェラーリのデザインを担当するなど世界的に著名なデザイン会社「ピニンファリーナ(Pininfarina)」が、中国、インドなどの自動車メーカーが買収に名乗りをあげていることがわかった。名門デザイン設計会社を巡った激しい争奪戦が展開されそうだ。

 地元イタリア紙によると、中国の北京オートモービルワークス(BAW)、江淮汽車や、インドのマヒンドラグループ、ブリリアンスオート、マグナインターナショナルなどが数社が、買収合戦を繰り広げることになりそうだという。

 各社ともに、買収意思を鮮明にしているところ、そうでないところがあるが、特にインドのマグナインターナショナルは買収意思をすでに明らかにしており熱心だという。

 ピニンファリーナ社は1930年に創業し、これまでフェラーリ、マセラッティ、ロールスロイスなどのデザイン設計などをしてきた名門企業。近年ではゼネラル・モーターズや、中国企業の自動車も担当してきた。

 しかし、金融危機から始まった世界同時不況には大きな打撃を受けており経営難に。イタリアの銀行に株式の過半数51%を売却している。


バチスタ・ピニンファリーナ氏(中)とエンツォ・フェラーリ氏(右)

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