「王冠を賭けた恋」のジュエリー、総額10億円で落札

 競売大手サザビーズが30日に英ロンドンで開催したオークションに、元英国王エドワード8世(1894-1972) が米国人ウォリス・シンプソン夫人に贈った約20点のジュエリーが出品され、総額800万ポンド(約10億5000万円)で落札された。

 2人の恋は、王位を捨てて人妻との結婚を選んだ「王冠を賭けた恋」として知られ、英王室における20世紀最大のスキャンダルとされる。

 落札されたのは、ウィンザー公爵(エドワード8世)が20回目の結婚記念日まで、妻に贈り続けたダイヤモンドジュエリーなど約20点。十字架で飾られたカルティエのダイヤモンド・ブレスレットやフラミンゴ型ブローチ、ヒョウ柄のダイヤモンド・ブレスレット、ルビーとダイヤモンドを使用したブローチなど。総落札価格の予想は300万ポンド(約4億円)だったが、大幅に上回った。最高落札額はヒョウ柄のダイヤモンド・ブレスレットで452万ポンド(約5億9000万円)だった。

 1931年頃から始まった米国人ウォリス・シンプソン夫人とエドワード王子の不倫は、英国はもちろん世界中に衝撃を与えた。不倫発覚後、シンプソン夫人は離婚。エドワード王子は1936年にエドワード8世として即位したものの、同年末には彼女と結婚するために退位し、ウィンザー公爵となることを発表した。2人は英国を脱出し、1937年6月にフランスで挙式した。


ウォリス・シンプソン夫人

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