レノボ「LePhone」が「iPhone」よりヤバイ?

 中国はアメリカに次ぐ巨大スマートフォン市場だが、5年後にはモバイルユーザーの半分がスマートフォンを持つと予測されている。こうした中、中国ではアップルの「iPhone」だけでなく、ノキアやサムスンなど数々の海外メーカーが顧客獲得にしのぎを削っている。もちろん、中国メーカーも負けてはいない。

 「『Lephone』の研究開発には数年前から取りかかった。取締役会や上層部は『iPhone』と勝負する覚悟をしている」今年5月に発売が開始された中国レノボグループの「LePhone」。柳伝志主席はアップル社の「iPhone」に対抗していく姿勢を見せた。開発にはレノボの技術者だけでなく、提携企業からも1200人の技術者が参加。まさに中国企業が一丸となって開発に取り組んだ形だ。

 「LePhone」の魅力は何と言ってもその安さ。販売価格は「iPhone」を4割下回る2899元(約36000円)と低く、2年契約で購入代金は事実上無料になる。中国聯通から発売され、予約で10万台超と好調な滑り出しだった。

 レノボが強調するのは中国市場を強く意識しているということ。インスタントメッセンジャー「QQ」や情報検索の「新浪新聞」、ネットショッピングサイト「淘宝」など、中国で人気のアプリケーションが20種類以上すでにインストールされている。

 さらに年内には1000種類以上を投入し、90%以上のアプリが消費者に満足されるレベルを目指しているという。

 シャープも今年9月に中国でスマートフォンの発売を開始した。今後も急拡大が見込まれる中国のスマートフォン市場は、どのような競争が繰り広げられていくのか、目が離せない。

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