マクドナルドが、ついに宅配サービスに乗り出すことが、日本経済新聞で報道された。しかも24時間体制で注文を受けて店舗から自宅などにバイクで宅配するという。ピザなどを中心とする宅配サービス業界にとって大きな脅威となるか、まずは12下旬に東京・世田谷区で実験的にスタートを切るという。
報道によると、全世界のマクドナルドではすでに導入済みのサービスで、中国など20カ国と地域で行われているのだという。対象商品はすべてで、配達可能地域は店舗からバイクで10分以内とするのだという。
外食産業は国内市場が飽和状態で、大手牛丼チェーンをはじめ値下げ合戦で体力の消耗戦を繰り広げている。外食産業では勝ち残っているマクドナルドも将来は楽観視できず、こうした事業に打って出るのはもはや必然だったのかもしれない。
来夏までに全国展開を計画しているが、宅配スタッフの人件費やコールセンターの人件費などが新たに発生しコスト増も明らか。マクドナルドがそれを乗り越えてどうやって軌道に乗せるのか。飲食業界すべてが、この新規事業の成否に注目していることだろう。
