12月に入り、京の紅葉もいよいよ見納めの時期となりましたので、ふと思いつき、清水寺へ足を運んでみました。
○十年も京都に住んでいながら、清水寺の記憶は、じつは小学生の頃のおぼろげなものしかありません。
いつもメディアの京都特集などで観てはいますが、シーズン中は人混みが苦手なものですし、また他府県のかたをご案内するのでもなければ、わざわざ行くのも億劫……ということで、機会を逸していました。
幸い、紅葉シーズンのピークが過ぎ、人混みはさほどでもありませんでしたものの、私達以外はやはり、外国からの観光客や修学旅行生がほとんどのようでした。
「清水の舞台からの眺め」は、さすがに見事なものです。散り際の紅葉が、ひときわ郷愁を誘うようですね。
舞台を下からも眺めてみました。
池の水面には、散り紅葉が……。
散り紅葉といいましたら、東福寺も美しい景色でした。やはり実家のそばですのに、奥まで入りましたのは 初めてです。
東福寺の塔頭、天得院の華頭窓。
室町時代に植えられたといいますマキの木に、小春日和の光が柔らかに射しています。
怒濤のような人の波が去り、これから少しずつ、京都は静けさを取り戻していくのでしょうね。
師走の慌ただしさとはまた少し違う時間軸や、空気の流れを感じるような、散策の一日でした。