11月の投信市場では、不動産投資信託(リート)型のパフォーマンスが好調だった。大和ファンド・コンサルティングの調べによると、国内型リートは前月比6.55%上昇。日銀の金融政策決定会合でリートの買い入れ方針が示されたことで、市況環境が改善した。
また、対ドルで円安が進んだことを受けて、日本株を見直す動きが広がり、日経平均株価が1万円台を回復した国内株式型も、プラス5.94%と好調だった。
他のタイプでは国際株式型がプラス1.84%。上昇基調で始まったが、中旬以降は中国の金融引き締め懸念や、欧州の債務問題など悪材料がかさなり、上旬の上昇を帳消しにした。
また、債券型は国内型が0.98%のマイナス。国内債券市場は、株高や海外の長期金利上昇を受けて、金利が上昇基調をたどった。国際型は0.60%のプラス。ユーロ以外の主要通貨が対円で上昇したことがプラスとなった。
同月の追加型株式投信の純資産残高は、前月比約1兆円増加して50兆円台を回復。国内株式の上昇、主要通貨が円に対して上昇したことや、国際債券型やリート型への資金流入が増加の主因となった。