今年度の新入社員は運動会が好き

 今年度の新入社員は「職場の人間関係の折り合いが良く」「自分の意に反する仕事に対しても我慢強く」「それなりに実力主義でもある」。日本生産性本部が行った「2010年度 新入社員 秋の意識調査」によると、今年度の新入社員は社内の人間関係を重視する姿が浮かび上がった。

 調査結果のポイントは3つ。1)職場の人間関係の良さ、(入社前にイメージしていたより)「期待以上」とする回答が、1991年の調査開始以来、過去最高(46.0%)。「期待通り」を合わせると91.4%となり、初めて90%を超えた。

 また、2)自分のキャリアプランに反する仕事を我慢してでも続ける、とする回答が過去最高(74.4%)。3)業績・能力が影響する給与システムを希望する回答が6年ぶりに増加した(58.3%)。

 職場の人間関係を重視する姿勢の象徴が、意外なことに「会社の運動会」。「会社の運動会などの親睦行事は、参加したくない」に対して、「そう思わない」とする回答が設問開始以来5年連続増加し、過去最高を更新した(83.7%)。

 それにしても〝会社の運動会〟といえば、〝社員団体旅行〟と並ぶ、昭和の「終身雇用」の象徴。厳しい就職戦線が、新入社員に会社に骨を埋める覚悟をさせたのか?

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