豪華な造りや設備、ロケーションだけでなく、何度行っても寛げる居心地のよさを感じるホテルが本当のラグジュアリー・ホテルだと思います。
ワイキキにあるハレクラニは、そういったホテルの一つ。今回のワイキキでは、サーフィン・レッスンをはじめとした特典の多い“パークサーフ・パッケージ”で姉妹ホテルのワイキキパークホテルに滞在したのですが、ダイニングとスパはハレクラニを利用しました。ワイキキパークホテルに宿泊しているとこれらハレクラニのホテル内施設の利用をお部屋づけにすることができるのです。
ハレクラニはエントランスを入ると、草月流の活け花とのことですが、ハワイらしいアンスリウムが華やかなロビー前のフラワーアレンジが見事です。
いつも見事な花が活けられています
にぎやかなビーチ・ウォークから少し入っただけなのに、静かな時間の流れる雰囲気にここで切り替わる感じがします。私が大好きなのはプールサイドのカジュアル・ダイニングであるハウス・ウィズアウト・キー。最高のサンセット・ビュープレイスで、空を染める夕陽とフラを眺めながら、カクテルを楽しむのは至福の時間です。しかし今回は、スパのトリートメントの前に、オーシャンサイドの潮風を楽しめるオーキッドでランチをいただきました。
気持ちのよいオーキッドのテーブル
前菜は、マグロのポケ(ハワイ風切り身マリネ)の海苔包みで、スパイシーなポケを入れてそのまま揚げてあって歯ざわりもいい。
ポケの海苔包み
メインは、ロブスターと蟹のハンバーガー。クラブケーキに目がない私には最高ですが、バンズがブリオッシュになっていてなんともおいしい。
ロブスターと蟹のハンバーガー、贅沢なお味
コナ・ビールのロングボードもいいですが、ここはシャルドネの白を合わせて、ダイヤモンドヘッドを遥かに眺めていると、ハレクラニのダイニングの名物マネージャーでもあるパメラさんに会釈されました。彼女を目当て(?)にリピートするゲストがいるというほど、彼女のお客様への心配りやちょっとした会話でホテルの居心地が何倍も変わるようです。「ハレクラ二はリピートしてくださるお客様や多いですが、従業員も何年も勤めて、みな辞めないのです。ゲストの方も顔なじみの従業員と会うのを楽しみにしてくださることも」とパメラさん。まさにハレクラニに泊るというより、ハレクラ二に帰るという感覚かもしれません。お顔見知りのゲストに声をかけているパメラさんは古い友人のようでした。
食事の後のスパハレクラニも、アジアのスパに高評価の私も見直す素晴らしいトリートメントでした。ホットストーンで温めた背中を、ストーン自体を使ってマッサージ。その力加減が絶妙です。ターン・オーバーに冷たいお茶と共に、アイスクリームの入ったお餅が出るのも、うれしいサービスでした。
何時間を過ごしただけでしたが、心からの寛ぎを提供してくれたハレクラニ。ゲストにもそして従業員にも「天国にふさわしい館(ハレクラニ)」なのでした。
( ハレクラニ:www.halelulani.com/jp )