私立の中高入試のシーズンだが、少子化にはどの学校も頭を抱える。生徒に選ばれる何かが必要となるのだが、それは高校の場合なら、昔は「東大合格者数」「甲子園出場」だった。だが、そこまでたどり着く学校は一握り。各校ともに様々な手を打っているが、今回は、最近“商売がうまい”と巷で言われる学校を紹介する。一味違う学校ガイドをどうぞ。
◆日の出学園◆
芸能コースと言えば、かつては「堀越学園」が真っ先に思い浮かんだが、ここ最近は「日の出学園」の中高が大躍進しているのだ。仲間由紀恵さん、新垣結衣さんをはじめ、最近ではモーニング娘。のメンバー、さらにはAKB48の主力メンバー複数ら、そうそうたる顔ぶれだという。
それを可能にしているのが、芸能活動に最大限配慮した芸能コースの存在。さらには、目黒というTV局など仕事の現場に近い好立地にある。OGに話を聞くことができた。
「入試は筆記がなく面接だけでしたが、芸能プロに入っているかどうかを厳しく確認されました。1クラスは30~40人くらい。学校に来れないくらい忙しくなったら通信制に移ることもできます」
レポート提出、スクーリングなどをこなして単位を取得する。提出期限などは自由度が高いらしく、スクーリングも集中的に行うなど、スケジュール調整がしやすく仕事への最大限の理解がうかがえる。
下校する日の出高校の生徒たち。都心部だけに
飲食店が隣接する(東京・目黒区)
元々は、女子高だったが共学に移行。2000年には通信課程を導入した。偏差値は40台前半ながら、慶応、早稲田、明治、立教などの大学合格実績がある。芸能活動を頑張れば大学の推薦入試でも強いアピール材料にもなる。「芸能活動をしながら学校に通うなら日の出」という図式は出来つつある。