「スーパーボウル理論」と呼ばれる株式のアノマリーが存在する。これは米NFL王座決定戦で、NFCが勝てば、NYダウは上がり、AFCが勝てば逆に下がるというものだ。
実際に1981年から1997年までの17年間では、16回的中したと言われるほどの絶対的な精度の高さを誇っていた時代もあった。今でも一部には、NFCのチームを応援する市場関係者や投資家もいるには、いるというのだ。
もっとも、80年代と90年代は単純にNFCの方が強かったのと、NYダウもほぼ右肩上がりだったという出来事が一致しているだけ、とも言えなくはないのだが。
その一方で、リーマンショックで強烈な株価下落に見まわれた2008年は、NFCのニューヨーク・ジャイアンツが優勝。回復した2009年はAFCのピッツバーグ・スティーラーズが優勝したように、連続して外しているのだ。
要はアノマリーでしかないのだが、今年はNFCのグリーンベイ・パッカ-ズが制覇。今年は安泰だと胸をなでおろしている市場関係者もいるかもしれない。