父は上院議員の「スネかじりファンド」設立

 ロン・ワイデン(Ron Wyden)米上院議員の長男アダム・ワイデン氏(26 Adam Wyden)が、ヘッジファンドを立ち上げることになった。オフィスは、父親のワシントンの自宅の地下室を貸してもらうという。会社名は自身の名前から取って「ADW Capital Partners」だが、「スネかじりファンド」とも揶揄されそうだ。

 ブルームバーグの報道によると、米証券取引委員会(SEC)に投資ファンドを昨年9月に立ち上げたことを届けているという。現在の運用規模は300万ドルだという。

 SNSリンクトインのプロフィールによると、ワイデン氏はペンシルベニア大で経済を学び、コロンビア大ビジエンススクールで経営学修士(MBA)取得。在学中に名門ヘッジファンド「D.E.ショー&カンパニー」でインターン、その後は「SMH Capital」でアナリストとして働いて、現在に至っている。

 フェースブックのプロフィールによると、尊敬する投資家は稀代のアクティビスト、カール・アイカーン氏で、自身の投資タイプはボロ株を拾ってビッグリターンを狙うのだという。

 ちなみに、Campaignmoney.comによると、D.E.ショーの創業者デビッド・ショー氏はワイデン議員に献金していたことも判明している。また、過去にも民主党への資金協力も行ってきた。

 「親のコネ」「親のスネかじり」という批判を受けそうだが、わずか300万ドルというヘッジファンドにはあり得ないくらいの少額の資金から、世間を「あっ」と驚かすようなパフォーマンスを挙げることができるかどうか。


アダム・ワイデン氏と父母

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる