ひと味違う!花を食べて育つ乳牛のチーズ

 ガストロノミ(美食文化)がユネスコ世界無形文化遺産に登録されている国、フランス。食事で、前菜、主菜と楽しんだ後に出てくるのがチーズ。その種類なんと1200種類以上。そんなフランスのチーズの奥深い世界と様々な楽しみ方を提案するフロマージュテイスティングセミナーに出席しました。(主催:Cniel,FranceAgriMer,フランス農業・漁業省)


さすがフランス会場のインテリアとロゴも洒落てます

 会場はフランス大使館。うららかな春を思わせる午後、まずはフロマジェリー(チーズ専門店)のオーナにしてチーズ熟成士でもあるヴィルジニー・ブラルアVirginie Boularrough氏によるチーズについてのお話。パリで店舗「シェ・ヴィルジニー」を経営し、乳牛を飼う農家には、餌の内容や牛がフランス固有種であるかどうかも見に行くというこだわりのチーズ作りをしているそう。「放牧で花を食べているハッピーな牛の生乳からできているチーズはおいしいの
です」と聞いて。チーズテイスティングに期待が膨らみます。

 また、チーズが出来るまでの管理をするチーズ熟成士の仕事は、「チーズをひっくり返し、ブラッシングし、チーズ本来の味を引き出すために、手間ひまをかけること」。そうして出来たチーズの素晴らしさをお客様の好みに合わせておすすめするするのだそう。


3種類のチーズ、それぞれにワインを合わせて。大吟醸も登場

 さて、実際に3種類のチーズをいただきながら、ワインとのマリアージュやフロマージュ料理、盛り付けなどのアイデアを学びます。頂いたのは、「コンテ18ヶ月とジュラ地方のブラン・サヴァニアン」ともにジュラ地方産のチーズと白ワイン。コンテは、しゃりっとした食感と、クルミのアロマに果実のような風味が広がり、今まで味わったことのないようなおいしさ。次に「ミモレットヴィエイユ 24ヶ月熟成とシャンパンブリュット、大吟醸」オレンジのコクのあるミモレットは日本でもお馴染みですね。ドライなお酒とも相性ぴったり。

 最後は「フルムダンベールと白ポルト酒」で、マイルドなブルーチーズとスィートな白ポルト酒とのまろやかなマリアージュが楽しめました。

 その後、日本人シェフによるフロマージュ料理や季節の花などを飾った盛り合わせのプレゼンテーションもあり、そのおいしさと洒落た演出に、チーズの奥深さを知った午後でした。(参考Fromages de France:http://fromagesdefrance.jp)

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