福島原発へ志願した定年半年前の「英雄」

 福島第一原発の事故で、定年退職を半年後に控えた地方の電力会社社員(59)が応援で福島へ向かい、送り出す家族の心境をつづった娘のツイッターが、様々な方面にリツイートされ、称賛の声が集まっている。

 「父が明日、福島原発の応援に派遣されます。半年後定年を迎える父が自ら志願したと聞き、涙が出そうになりました。『今の対応次第で原発の未来が変わる。使命感を持っていく。』家では頼りなく感じる父ですが、私は今日程誇りに思ったことはありません。無事の帰宅を祈ります」

 この模様は、CNNでも報道され、59歳の電力会社社員の男性が約40年、原発の運転に従事し、9月に定年退職する予定だった。そして、会社が臨時で募集した約20人の応援部隊に応募したのだという。また、27歳の娘は、無事に帰ることを願って、見送りたい気持ちがあるのはやまやまだが、そうせずに父親を送り出したという。

 インターネット上では、「ご無事で」など安否を気遣うものや、一方で東電の幹部や経営陣への怒りなど様々な声が出ていた。

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