福島、茨城などの被災地で採れたホウレンソウなどが出荷停止となっている件で、大槻義彦・早大名誉教授(物理学)が「出荷停止のもの、私が食べますからお送りください。3カ月食べ続けて、その後どうするかはそのとき考えます」と、公式サイト上で反論した。
原子力災害特別措置法に基づく出荷停止の措置で、福島県生産の露地野菜は21日以降、出荷はされていないという。放射性ヨウ素のセシウムなどが、通常よりも高い数値が検出されている。
ここで、大槻氏が問題としているのは「暫定基準値」。「一体、何で暫定なのか? 確定値というものはないのか?」と疑問を呈している。
それを「実際には専門家に結果がまちまちで今だ確定値はないのです。そこで一番安全に研究家たちのデータの下限をとって暫定としているのです。だから暫定値の数倍、数十倍の汚染でも問題にはならないでしょう。それに加えて政府から発表されたホーレンソウや牛乳の数値は1年近くも摂取し続けて問題になる値です」と説明している。
その上で「今の原発の異常状態が1年間もつづくと思っているのでしょうか。(政府は責任がありますから、最悪1年近く放射能異常が続いたときの、最悪のケースで出荷停止をうながしたのでしょう)。私はホーレンソウも牛乳も平気です。出荷停止のもの、私が食べますからお送りください」と言いきっている。