カイワレの菅首相、ホウレン草を「出荷停止」

 菅直人首相は23日、福島県産のホウレンソウ、キャベツなどの野菜類などを出荷しないよう「出荷停止」の指示を出した。野菜とは因縁が深い首相だが、今でも逸話として語られる「1996年のアノ夏」とはかなり様子が違うようだ。

 首相と野菜と言えば、思い起されるのが96年夏。病原性大腸菌O157が騒動となり、その原因はカイワレ大根の可能性があるとして、風評被害で仕入れを取りやめるスーパーが続出した。

 その騒動を静める秘策として、当時の厚生大臣だった首相が、カイワレダイコンを実際に食べるパフォーマンスを見せたのだった。今回は一転して、当時のようにテレビカメラの前で見せたような笑顔はない。

 食品衛生法で定められた暫定基準値を大幅に超える放射性物質が新たに検出されたためという。

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