2008年の1年間で234%の運用成績を挙げた「ブラック・スワン・ファンド」(現在は閉鎖)を運用した、英ヘッジファンド会社「36サウス・キャピタル・アドバイザーズ」は24日、大災害、戦争などの予見不可能な事案に賭ける第2のブラック・スワン・ファンドを立ち上げることがわかった。
36サウス創業者ジェリー・ハワース氏はブルームバーグの取材に対して、新ファンド「ブラック・エイラル・ファンド(Black Eyrar Fund)」をスタートさせるだと答えている。
ブルームバーグによると、購入対象は世界中の通貨、債券、株式、商品などの割安のオプション。予見不可能な大災害や、戦争などが起きれば、莫大な利益が出るという。
ニューヨーク大のナシーム・タレブ教授の著書「ブラック・スワン」でも書かれていた、予見不可能な出来事に収益機会を見出すということ。
今まさに、日本では東日本大震災が発生し、さらには、リビア空爆をはじめ中東や北アフリカでの動乱など、予測不可能な出来事が地球上で多発している。身の安全があっての、お金だが、こうした機会をも収益にするファンドの存在は頼もしい限りだ。