東電福島第一原発で作業中の過酷な労働環境が明らかになり、官邸、厚労省もようやくケアの必要性を言及するまでになった。
「日当40万円」という条件で誘いの関係会社から作業員の元に電話が掛ってきたという、東京新聞の報道にもあったが、命がけの仕事の対価として、この条件をどう評価するかはともかく、衝撃的な報道だった。
そして、経済産業省原子力安全保安院が明らかにしたところによると、1日2食で、朝食はビスケットと野菜ジュース、夕食は非常食用の缶詰だという。夜は近くの施設で約2時間ほどの睡眠をイスの上で取るなどという条件だという。
メディアの厳しい突っ込みもあり、もはや、公開は不可避な状況となったこともあるだろう。
首相官邸もこうした問題を無視するわけにいかず、枝野官房長官は29日の会見で「原子力発電所の現場の作業員の方については、危険な状況のなか、必死に作業を行っておられ、頭が下がる」と発言している。