東電株に200億円の買い注文? 31日の相場はどうなる

 東京証券取引所で30日、3営業日連続ストップとなった東京電力の株式が午後3時の引け直前で、約200億円分の買い注文が出てきた。こんな売り一辺倒の状況で、大量の買いが出て、31日の取引は一転してストップ高となるのか。

 30日は市場があけてから売りが殺到し、466円のストップ安となった。だが、約4000万株、約200億円分の買い注文が出たために、個人投資家たちはザワめいている。

 国有化というシナリオさえ見えてきた、いわゆる落ちてきたナイフを拾う投資家がいるという驚きからだ。さらにはそれが約200億円というとてつもない金額だからだ。

 現在はなりを潜めている「日本一のデイトレーダーであるBNF氏が復活したのか」との声も出ている。だが、この相場に200億円という金額を張るのは個人投資家レベルでは、実質的には無理に等しい。

 「外資ではないか」との声もあるが、電力会社を買収する際には外為法という大きな関門がある。保有比率が10%を超えた場合には、「公的秩序」に影響ありと国が判断すると、中止勧告命令を出すことができるため、実質的に買収は難しい。

 比例配分を大人がいという滅多にないケースだが、3月31日という年度末の相場でいったい、何が起きるのか。

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