米イェール大学がシンガポールで新大学創立

 米イェール大学は31日、シンガポール国立大学(NUS)と協定を結び、2013年に新大学「Yale-NUS College」をシンガポールに創立すると発表した。アジアの優秀な学生を集めてグローバルに活躍できる人材に育て、アジアのエリート教育の新モデルを確立するとしている。

 「Yale-NUS College」は少人数制・全寮制の4年制大学で、シンガポールでは初のリベラルアーツカレッジ。イェール大学が、同校の学生・講師募集からカリキュラム設定まで経営全体に深く関わり、世界最高水準のリベラルアーツ教育を提供するという。カリキュラムは芸術、文学、科学、数学など広範にわたる。

 初年度の入学者は150人だが、その後1学年の定員を250人まで増やす予定。学生の8割はシンガポール人、残りの2割は他国からの学生になると予想されている。ほとんどのクラスが18人以下の少人数で、授業はゼミ形式で行われる。寮は3つで、1つの寮には約330人が入る予定。

 Channel News Asiaによると、シンガポール国立大学のタン・チョー・チョアン学長は「この大学の特徴は、すでにあるイェール大学のリベラルアーツ教育から最高の要素を取り出して提供することです。西洋とアジア、それぞれのアイデアとコンテクストを融合させた、全く新しいカリキュラムを生み出すことができるでしょう」とコメントしている。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる