ナスダックがNY証取に買収提案、独証取と買収合戦へ

 米ナスダック市場を運営するナスダックOMXグループと、商品市場を運営する米インターコンチネンタル取引所は1日、ニューヨーク証券取引所を運営するNYSEユーロネクストに対して、買収提案を行ったことを発表した。提案は敵対的な買収で、提示額は約113億ドル(約9500億円)となる。

 NYSEユーロネクストはすでにフランクフルト証券取引所を運営するドイツ証券取引所との経営統合に向けて進んでいる。そこに、ナスダックOMXが買収提案を行うという横やりを入れてきたことになる。OMXの買収提示額がドイツ証取のそれを19%上回っている。

 NYSEとフランクフルトの統合は世界最大規模級の取引所誕生ということで、ナスダックが危機を抱き、打って出たものと見られる。今後、NYSEを巡っての買収合戦となるかどうか注目が集まる。

 OMXグループのロバート・グレイフィールドCEOは「この業界は歴史的な変化の時代にある。大手証券取引所同士の組み合わせは、投資家の利益でもあり、市場参加者の利益のために、グローバルなプラットフォームを構築したい」とした。


NY証取と独証取の経営統合会見

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