磯崎新氏が設計したE・クラプトン邸を売却、売上の一部を寄付

 英ミュージシャンのエリック・クラプトンさんが住んでいた、米カリフォルニア州にある250万ドル(約2億1000万円)の邸宅が売りに出されることがわかった。同邸宅は日本人建築家の磯崎新氏が設計したもので、現在のオーナーは、同邸宅の販売額の一部を東日本大震災の義援金として寄付すると発表している。

 この物件は、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)の設計で世界的に有名な磯崎氏が手がけた唯一の私邸として知られる、ベニスビーチの砂浜沿いに建つ居住面積約280平米の邸宅。クラプトンさんが2003年まで5年間所有しており、邸宅内にはゲッティ美術館を設計したロナルド・ベネット氏がデザインした特注家具や、クラプトンさんのステレオセットなどがそのまま残っている。

 クラプトンさんから同邸宅を購入した現在のオーナーは日本人で、購入直後にステレオセットの中からクラプトンさんが残したデジタルテープを発見している。テープに録音されていたのは計12分間のクラシックギターによるソロの未発表曲だったが、「これもこの家の歴史の一部」と考えるオーナーの意向により、今回はそのテープもつけて売却されるという。



クラプトン邸の外観・内観(ClaptonVeniceHouse.comより)

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