6日の東京株式市場で、東京電力株は前日比25円安の337円で取引を終え、上場来安値を更新している。相変わらず出来高は多く短期でデイトレ銘柄化し、また中長期では「株価1円」に向かって突き進んでいる。
この日の寄り付きは354円ながら、最高値は396円。下がれば買いが入り、上がれば売りが入るという盛況ぶりで出来高は3億株以上、売買代金は約980億円となった。ともに東証でランキング1位となっている。
高速で約定する新取引システムのアローヘッドを導入したことが皮肉にも、機関投資家の参入を呼び、さらには個人のデイトレーダーたちも参戦するという結果となっている。
また、「今後の補償を考えると、何兆円になるのか見当もつかない。あとは国が潰すか、潰さないか」と全国紙記者。事態の収束は超長期化することもあり得るために「株主責任としての減資も考えられる」(同)という。
今後のシナリオは見えないが、短期で激しい値動きをしながら、終値は右肩下がりで推移していく、というシナリオが想定される。
東電本社