日本銀行の白川方明総裁は14日、ニューヨークの会合に出席し、東日本大震災による影響について「生産活動への影響は大きい」と述べた。
2010年はG7諸国の中で最も成長率のパフォーマンスが良かったが、この震災によって持続的な成長を断ち切られた格好。白川総裁はそうした影響は海外にも出るとの見方を示したその理由は次の3点。
1、自身規模が大きく広範囲に及んでいる。原発の問題も生じた。
2、代替え可能性の低い部品や素材がサプライチェーンに組み込まれていること。
3、原発だけでなく火力発電所も大きな被害を受けたこと。
また、その一方で、知恵と意思でカバーできる点として次の2点を挙げた。
1、部品や素材は国内の他工場での代替え生産。
2、毀損した資本ストックを復元するための需要が生まれてきていること。
そして最後に白川総裁は「日本経済は現在の厳しい試練を乗り越えて必ず復興を成し遂げ、より成長力のある経済を作り上げることができると確信している」と締めくくった。
白川総裁