地震で足を滑らせ上野動物園のカバ「サツキ」死亡

 上野動物園は、16日午後7時すぎ、カバ「サツキ」が死亡した、と18日発表した。39歳11カ月だった。東日本大震災の発生時の3月11日に階段で足を滑らせて足と腰を傷めたことが原因だという。

 上野動物園によると、サツキは3月11日の東日本大震災発生の際、部屋に入ろうと出入口の階段で足を滑らせ、足と股を傷めた。治療を受けていたが、4月16日に化膿性関節炎で死亡した。

 サツキは、1971年5月20日に上野動物園で生まれたメス。戦後から当園でとても親しまれた父親「デカオ」と母親「ナゴヤ」とのあいだに生まれた最初の子ども。サツキは、デカオの血を受けついだ最後の子どもでした。

 通常カバの出産は水中で行われるが、サツキは陸上で生まれ、そのまま陸上で3日間哺乳を受けながら過ごした。

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