北京正望諮詢有限公司(CICC)は「中国ネットショッピング消費者調査報告2011」を発表した。それによると、2010年度のネットショッピング市場規模は4980億元(約6兆1000億円)で、約1億8500万人の利用が分かった。
この市場規模は前年比86.5%も増えていて、小売業全体の3.2%を占める。2010年の1年で1億8500人が少なくとも1回はネットショッピングを経験していて、これは中国のネットユーザーの40.6%を占めた。さらに2011年には市場規模が8900億元にまで成長するとの予測も出された。
ネットショッピングの市場規模は、上海と北京がそれぞれ409億元(約5000億円)、368億元(約4600億円)と他の地域よりもはるかに大きかったが、それに続いて杭州、広州、深セン、蘇州などの年も100億元以上の規模になっていた。
調査によると、価格が安いことよりも“便利さ”を選ぶ人が56.3%と半数以上を占めていて、もしネット上の商品の値段が多少割高でもやはり約半数の人(48.7%)が引き続きネットショッピングを利用すると回答していた。
中国では、ここ数年間で銀行クレジットカードの体系が発展したことや、通信インフラの整備が進んだこともあり、ネットショッピングが都市部を中心に急増している。また、若者の間では元手が少なくても気軽に起業できる方法として、出店者が増えているという。