中国で1400人に1人が富豪、平均年齢39歳


上海モーターショーの一コマ。大勢の人だかり ができたランボルギーニのブース
 胡潤研究院が発表した「2011年胡潤財富報告」によると、2010年までに、中国大陸部で資産総額が1000万ドル以上(約8億円)の富豪が前年比9.7%増の96万に達するということが明らかになった。つまり、1400人に1人が“千万富豪”ということになる。このうち約30%が、不動産投機や株取引を生業としていた。

 都市別にみると、千万富豪の数が最も多いのは北京で17万人。さらに資産総額が1億ドル以上(約80億円)の富豪が約1万人いた。続いて広東省が第2位で千万富豪が15.7万人、億万富豪が9000人。第3位が上海で、千万富豪が13.2万人、億万富豪が7800人で、上位3都市で全体の半分近くを占めた。

 報告書では、中国で富豪が急増している主な原因として、2010年GDPが10.3%と高い成長率になったことや、不動産、特に高級不動産の価格が大幅に伸びたことなどをあげた。例えば上海の高級マンションの価格は昨年、21%上昇している。

 ちなみに、全国の富豪の平均年齢は39歳で、男女比は7:3。平均して3.3台の自家用車と3.7本の腕時計を持っていて、年間休暇の平均は15日。旅行やゴルフ、読書が趣味で、60%が禁煙をしていた。またワインやウイスキーなどを好む人が多かった。

 こうした富豪の急増に対して、一部のメディアでは「不動産価格の上昇が、脂肪でぶよぶよの太っちょ(富豪)をどんどん生み出している」と伝えるなど、やや批判的な報道が見られた。

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