2カ月ぶりに屋根から地上へ戻った「はまゆり」

 東日本大震災の津波によって岩手県大槌町の民家の2階に乗り上げていた、観光船「はまゆり」の撤去作業がこのたび行われた。

 作業は10日行われ、はまゆりは大型クレーン車のワイヤで吊りあげられて、「陸地」に戻った。今後1カ月で解体作業を行うという。

 はまゆり(全長27m、重量120トン、排水量110トン)は1997年に就航した観光船。釜石湾の遊覧など、これまで多くの観光客を楽しませてきた。定員は270人。名前の由来はスカシユリ(通称ハマユリ)から。

 通常の運行期間は、4月上旬~1月末日までで、シーズンが明ける直前に被災し、今年のシーズンを迎えることができなかった。

 この地震の象徴的なシーンとして、よくTVや新聞でも取り上げられた。そのため、地震の記憶を風化させないためにも残すべきという意見も出ていた。


はまゆり

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