投資機会を捨てる? 高利回り社債が人気

 SBIホールディングス債券が13日に発売が開始され、わずか3分少々で完売となった。1年満期1.86%の利率で、円建て社債となる。前回同様に即日完売となる異常人気ぶり。震災後に富裕層が年利2ケタは当たり前の海外のヘッジファンド投資を考える中で、国内という限られた選択肢だけにとらわれればこれでも十分な高金利ということにはなる。

 同社の社債は同じ条件で今年1月に募集した際にも即日完売。1時間程度ですべて販売したという。そして、今回の第19回債は13日にスタートしわずか3分少々で終了し、プラチナチケット化している。

 今回の売り出しは約200億円分となるが、また次回も募集するとなれば同じような展開になるのは目に見えている。

 東日本大震災でダメージを受けた投資家も多くいるが、富裕層はこれを機に資産の一部を海外に移し、年利2ケタが見込まれるヘッジファンドなどに投資している。1%台後半は国内では魅力的ではあるが、それと同時にチャンスを捨てていることでもある。

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