北京五輪マラソン金のワンジルさん(24)死亡

 北京五輪男子マラソンの金メダリスト、サムエル・ワンジル選手(24)が15日、ケニアの自宅でバルコニーから転落し死亡した、とロイター通信が伝えている。自殺の可能性もあるという。

 死因は警察が捜査中だが、ワンジル選手は妻から銃で脅迫したとして告訴されたり、また今年に入ってから交通事故に遭うなど公私ともにトラブル続きだった。

 ワンジルさんは、標高2000メートル以上の高地で生まれ育ち、小学校に入学したものの、靴や教科書を買うこともままならず中退した。その後は走ることに将来を見出そうと走りはじめ結果を出し、日本の仙台育英高校への留学を決めた。

 卒業後はトヨタ自動車九州で、マラソンにも挑戦し、ハーフマラソンで当時としては世界記録も樹立。2008年の北京五輪では圧倒的な強さで優勝し、金メダルを獲得していた。


サムエル・ワンジルさん(2008年、北京)

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