東電社長が「上から目線」を反省

 東電の清水正孝社長(66)は20日、本社で決算発表を行い6月28日付けで退任することを発表した。その中で東電の悪い面を問われ「目線の高さ」を改めなければならない点として挙げた。

 「上から目線」と協力会社の社員をはじめ、多くの人が東電に対して口にする言葉だ。40年以上在籍した清水社長が「替えなければならない風土としては、地域の皆さま、お客様、株主、そういった方々への目線、マーケットインの考え方を失いがちなところがあります。そういった傾向が強いです」として挙げた。

 そして「まだまだ、外に向けての目線の高さをご指摘されます。お客様志向を徹底する必要があります」とした。

 そうした点を震災以降は自覚していたのか、福島を訪れた際には被災者から土下座を要求され、それに従ったこともあった。社長という重責からは解放されることになり、ようやく客観的に冷静な見方ができるようになったということか。

 一方、良い点については「電力の安定供給を何が何でもやり遂げる点」とした。


東電清水正孝社長

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