経営再建中の米自動車大手クライスラーは24日、米政府とカナダ政府から借り入れていた資金計約76億ドル(約6200億円)を完済したと発表した。完済は2年で完了したことになるが、これは当初予定の6年よりも大幅に早い。
親会社フィアットのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)はこの日、合計76億ドルを完済したことを発表。これによって持ち株比率も30%から46%へと上昇する。
米クライスラーは2009年4月に経営破たんし、フィアット傘下となり経営再建を進めてきた。フィアットは同社株の過半数取得を目指していることを公言していた。