ナイキを現在の世界的なスポーツブランドにまで押し上げたCEO、マーク・パーカー氏(Mark Parker)のオフィスの画像が、インターネット上に公開され、同氏のこれまでの独創性あふれる仕事ぶりを物語るかのようで、興味深い。
本社の場所は、オレゴン州ビーバートンという人口8万人規模の小さな都市。理路整然としたシンプルなオフィスを想像してしまうが、ひじょうにユニークで遊び心があちこちにあふれている。CEOの部屋というよりは、雑貨店というくらいにグッズが所狭しと並んでいる。
シューズはもちろん、スポーツ選手やキャラのフィギュア、形容しがたいオブジェなどが並ぶ。また壁にはジミ・ヘンドリックスやキース・リチャーズのポスターなども貼られている。
パーカー氏は大学時代まで自身も陸上選手だった。在籍30年を数える同氏はデザイン、開発、マーケティング、管理に携わり、2006年から社長兼CEOとなっている。ナイキを最も知りつくした男である。
今でも、会議や商談の席上でも、アイデアが思い浮かんだらノートにスケッチをするのだという。トップに立っても創造性は失われていない。その秘密のいったんには、この部屋の存在があるようだ。
◆その他の写真◆