全財産130億円を捨てて駆け落ちの中国富豪

不動産王が駆け落ちの帝王に

　中国で“不動産王”、“投資王”と呼ばれ多額の財産を築きあげた男は、今や愛に生涯をささげた“駆け落ちの帝王”と呼ばれるようになった。

　彼の名は王功権氏（おう　こうけん）。中国で最大規模を誇る不動産開発業者・万通地産の創始者のひとりで、ベンチャーキャピタルＣＤＨファンドの創設者でもある。今年50歳になる王氏の総資産は10億元（約126億円）にのぼるといわれる。

　5月16日深夜、王氏は突然、中国版ツイッターで「駆け落ち」を宣言した。書き込みは「親愛なる皆様へ。私は全てを投げ捨て、王琴（おう　きん）と駆け落ちをします。皆様の永年にわたるご愛顧に感謝しています。どうぞお元気で。みなさんの期待と信頼に面と向かってこたえることができず、説明できないのは残念ですが、どうぞ叱らないでください」

　この書き込みは瞬く間に広がり、19日の早朝までに7万4000回以上リツイートされ、4万件のコメントが寄せられた。さらには、相手の王琴という女性が、江蘇中孚投資有限公司・創始者の34歳の女性ということまで明らかにしてしまった。