イタリアの大物ファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏（76 Giorgio Armani）が地元紙のインタビューに応じ、2011年3月期の最終損益は81％増の1610万ユーロ（約19億円）で、同社のキャッシュが6億400万ユーロ（約700億円）となったことがわかった。
11年3月期は、売上4.6％増の15億9000万ユーロ、営業利益が47.5％増の3億2160万ユーロ。そして、同社のキャッシュは6億400万ユーロとなったものの、現状では新たな使い道はないという。
その上でアルマーニ氏は「厳しい市場環境の中では、われわれの戦略はハイクオリティに注力し、消費者の変化に迅速にこたえていくことだ」とした。
これまで同社の歴史にＭ＆Ａはなく、本業一本で勝負してきた。ただし、企業買収を否定することはなかったそうだ。
今年で77歳になるアルマーニ氏。まだまだ健在ぶりを誇示している。非上場だけに買収危機に晒されることはないが、常に氏の「高齢」という問題はつきまとう。
ジョルジオ・アルマーニ氏（5月29日、ポルトフィーノ）
