クーポン共同購入サイト最大手のグルーポンがSECに上場申請を行ったが、主幹事社(アンダーライター)に選ばれていたのは、一生懸命に営業に励んでいたとされるゴールドマンサックスではなく、モルスタ。リンクトインに続いてモルスタが「2連勝」となった。
自己勘定取引部門が切り離されたこと投資銀行にとって、上場社の幹事を務めることは大きな収益につながる。しかも、今年から来年にかけては、ソーシャルバブルともいうべき波が来ている。
昨年あたりからは、「幹事はわが社へ」という激しい営業合戦が繰り広げられていた。GSにいたっては、ロイド・ブランクファインCEO自ら、シカゴのグルーポン本社にトップ営業に赴いたとも言われているくらいだ。それでも負けた。
リンクトインはモルスタ、グルーポンもモルスタで2連勝。SNSゲーム大手ジンガでも、モルスタとGSが激しい営業合戦を展開しているが、モルスタが有利という見方もある。
リンクトインの上場ではモルスタには、2470万ドルという手数料が転がり込んだと言われる。
ゴールドマンには、バブルの真打ちであるフェースブックが控えているものの、今のところ、モルスタがバブルの恩恵を最も受けている。