「デス・レポート」と呼ばれるレポートが発表され、カナダの森林事業者サイノフォレストがトロント証券取引所で株価が先週急落した。
「同社は中国南部での森林の管理と木材生産を行っているのだが、生産高や保有高などの数値を過大に報告している」とレポートを発表した、カーソン・ブロック氏は米CNBCに出演して述べた。
ブロック氏は「Muddy Waters Research」の代表者で、サイノ社の生産が中国から借りている土地面積に対してあまりにも過大報告である、とのレポートを発表していた。
ブロック氏は34歳。ケントカレッジで法学を学び、USCのビジネススクールを卒業後、2010年に同社を立ち上げた。創業の理念をかつて、投資家がお金を失う前に、真実の情報を明らかにしたい、としていた。今回は、同社が絡んでそれが明るみになったケースの一つだ。
過去にも同社のレポート発表後に株価を下げたのはオリエントペーパー(-50%)、リノ(-60%)などがある。まさに「デスノート」ならぬ「デスレポート」だ。
カーソン・ブロック氏(CNBCより)