FRB議長とJPモルガンCEOが火花を散らす

 7日に米アトランタで行われた金融会議で米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長の講演に、JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が、直々に質問し、軽く火花を散らした。

 議長は、住宅ローン問題に関して、「金利で調整する手法よりも、監督や規制を強化することで対応していく方が、結局は望ましい」と語った。

 ダイモン氏は、名前と社名を告げて議長に「最悪の危機は去った。悪いデリバティブもさ去った。それでもまだ規制をするつもりですか」などと質問した。

 JPモルガンは先日の株主総会で、一部で住宅の不当差し押さえがあったことを認めて謝罪するなど、サブプライム危機の清算がまだ完全ではないことをうかがわせた。

 議長は笑顔で「ジェイミー、あなたはとても良い示唆を与えてくれました。わたしたちはこれ以上の規制は今のところ検討していない」とこたえた。


ジェイミー・ダイモンCEO

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