盗聴で揺れるニューズC、辞任、謝罪広告、買収断念

 英紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(NOTW)の盗聴事件で、親会社の米ニューズコーポレーションは15日、ダウ・ジョーンズのレス・ヒントン最高経営責任者(CEO)が辞任したと発表した。NOTWのレベッカ・ブルックスCEOも同日辞任している。

 同紙がダウラーさん誘拐殺人事件の盗聴をはじめ、他にも盗聴をしていたとされる問題で、これでトップ2人が辞任したことになる。さらには、ニューズ・コーポレーションのルパート・マードック会長が、盗聴被害者のダウラーさん両親に会い、謝罪するなど対応に追われている。

 15日付け(日本時間16日)英国の主要紙には謝罪広告を掲載するという屈辱にも見舞われている。

 また、それだけではない。英国の衛星放送BスカイBの完全子会社化も断念することになり、経営にも影響は及んでいる。信頼の失墜は広告収入のダウンに拍車をかけることにもなりかねず、今後のグループ運営に影を落としそうだ。


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