米連邦政府上限引き上げ問題で、1兆ドル硬貨を発行してはどうか、との提案が、経済誌エコノミスト、CNBCなどで報道されている。
現在は迫る8月2日を前に与野党が協議中。民主党が上院で約14兆3000億ドルの上限を2兆4000億ドル引き上げる内容を提案している。ただし、動議の投票は延期され、日本時間の8月1日以降にずれ込む。民主党は、共和党との調整が一刻も早く必要となる。
政府は紙幣を印刷することは可能だが、一度に循環させることができる紙幣の量には法的限度がある。そこで、上限のない貨幣でいけばどうか、という提案だ。1兆ドル硬貨を発行してFRBが持つようにする、というものだ。
そんなタイムリミット直前だけに、1兆ドル硬貨という報道は趣味の悪いジョークのように聞こえるが、本当にこんな方法で解決できるのかどうか。
もちろん、一時しのぎの対症療法であることは言うまでもないのだが。