朝日新聞は12日、過去に被災地の宮城県石巻市で活動する医師を取り上げた件について、医師の国家資格を持っていないことが判明した、とする記事を掲載するとともに、おわびした。
朝日新聞の3面の「ひと」欄で10日付けで、この男性を紹介。自称米田きよしと名のる男性が、宮城県石巻市でボランティア医師として活動しており、同地ですでに250人以上を診察したという。
紙面に掲載されていた簡単な経歴は、カナダの大学病院に所属する小児科救急医で、国民難民高等弁務官事務所の派遣医師になったとされている。
同社は、複数回にわたって対面と電話で取材を行ったそうだ。しかし、掲載後に、社外の読者から医師ではないとの意見が寄せられて確認したところ、医師ではないことが判明したという。