資産運用額1220億ドル(約9兆4000億円)の世界最大のヘッジファンド会社ブリッジ・ウォーター・アソシエイツは、難局な相場にあって年初来で25%のリターンを叩きだしている。創業者レイモンド・ダリオ氏が、その投資手法や哲学についてブルームバーグ・マーケッツ10月特別号で語っている。
世界最大のマクロヘッジファンド運用会社として、幅広い市場にリスク分散した投資で安定したリターンを提供してきた。ダリオ氏は同誌の中で「利益を上げるのはゼロサムゲーム」と語っており、大多数の人々と違った見方をするのが重要だとしている。
2008年のリーマンショック時にも、難を免れたダリオ氏。今年も今のところ難を逃れている。
08年は、ジョン・ポールソン氏はCDSをごっそりとかき集め、デビッド・アインホーン氏はリーマン・ブラザーズ株を空売り。派手に稼いでいた。その頃、ダリオ氏率いるブリッジウォーターは相場からいったん引き揚げて様子を見た。
ひじょうに深い洞察と分析は、投資家諸氏にとって興味深いだろう。