英BBCは、生出演した専業トレーダーの素性が怪しいとされていた件で、「詳細な調査を実施しており、ウソではない」とする公式コメントを発表した。
BBCがイチトレーダーが怪しい人物ではないというコメントを出すこと自体が異例のことだ。
景気後退時は儲けるチャンスだとして、「この日(ギリシャ危機を)3年間夢見てきた」「世界を動かしているのは政府ではなく、ゴールドマンサックスだ」などと語った。発言主はロンドン在住の自称トレーダー、アレッシオ・ラツアニ氏。投資家としての真理をついた言葉だが、一般には受け入れられずに、苦情が殺到していた。
ただし、苦情は言葉だけでなく、このラツアニ氏そのものが怪しいという点についてもだった。トレードのセミナーを主宰し講師としても活動しているというが、投資実績が明らかではない。また、英国金融サービス機構には登録されていなかった(登録義務はなし)という。
しかし、英テレグラフの取材で新たな事実が判明し、女性の家で「ヒモ」同然の暮らしをしているようで、トレードの成績は1万ポンドほどの「赤」なのだという。
いわゆる「投資セミナー屋さん」ということなのか。
アレッシオ・ラツアニ氏(個人ブログより)