シンプルで落ち着くベージュの内装は、革製のヘッドレストがアクセントになっています。ゆとりもあって、180度のライフラットに出来るシートがロングフライトでは優しい。何より印象的だったのは機内食(とお酒も!)の素晴らしさ。まずウェルカムで出されるシャンパーニュに始まって、白はアルザス、赤はブルゴーニュとボルドーの2種類からチョイスできますが、ボルドーの2007年グラン・クリュは深みがあって本当においしいです。
もちろん白いリネンをかけてのテーブルサービスは前菜の「野菜のサーモンマリネのプロシェット」から始まり、メイン(肉・魚、ベジタリアン・日本食の4種あり)の「牛フィレ肉のソテー」、盛り付けも美しいデザートまで、これは機内食ではなくて空飛ぶフレンチ・レストランというお味。オンデマンドのエンターテイメントはノイズキャンセリング付きのヘッドフォンで楽しめ、疲れたらシートをフラットにして、ヴァージンウールのブランケットにくるまってぐっすり。小腹が空いたら、ギャレー近くのバーカウンターに行けば、スナックやドリンクが。これもフルーツやカナッペなどちゃんと作ってあってうれしい。
そして、14時間を越えるフライトの上に早朝到着だったわけですが、これもシャワー室付きのアライバルラウンジでかなりゆっくり出来ます。快適なフライトは現地滞在が短いときには重要なポイントなのですが、今回、食事やサービスなどそれ以上にフライト自体を楽しめました。(エールフランス航空www.airfrance.co.jp/)
PARIS PHOTOは、1900年に建てられ、アールデコの装飾も華やかなグラン・パレが会場。ヨーロッパやニューヨーク、そして東京の有名フォトギャラリーが出展して入場2時間待ちの大賑わい。さすがアートの都です。アバンギャルドな作品も多くて、歴史的な会場との対比も面白い。
ホテルは、凱旋門からすぐと足回りがよく、102室と小ぶりな感じが昔からのパリのホテルを感じさせる4ツ星のHOTEL NAPOLEONにしました。
しばらくぶりに泊まったのですが、コンセルジュはじめスタッフの対応があたたかで親身なところが気に入ってます。お部屋はコンパクトですが、女性なら、一度は泊まってみたい感じのロマンチックでクラッシックな内装。バスタブはゆったりしていて、テレビもリビングと寝室とに薄型を設置、バスローブやスリッパなどアメニティもきちんとしていてとても快適です。こうしたプチホテルで、お部屋でシャンパーニュを開けて、小粋に過ごすのもパリらしい楽しい滞在の仕方だと思います。
(HOTEL NAPOLEON http://www.hotelnapoleonparis.com/)