NY金は大幅安で1600ドル割り込む

 14日のNY商品取引所の金先物市場は、節目と意識されていた1オンス=1600ドル台を割り込み、2月限月物は前日比76.2ドル安の1オンス=1586.9ドルで取引を終えた。今年多相場を迎えた金だが、慎重論も出てきた。関係者はどう見ているのか。

 米CNBCは「Gold’s Next Move」と題して、専門家が見解を寄せた。

 人気ファンドマネージャーのジム・クレイマー氏は「欧州の中央銀行は、ひじょうに多くの国や金融機関を支えなくてはならないために、ユーロを多数発行するだろう。そうなると金先物価格は1オンス=2000ドルを突破することが考えられる。わたしはゴールドの強気姿勢は変わらない」と、年初からの強気姿勢を終始崩さなかった。

 その一方で慎重論もある。アナリスト、ローレンス・クドロウ氏は「金は歴史的な相場を終えたように思う。株式の方に割安感があり、統治資金は株式市場に流入するだろう」と、金相場よりも株式市場への魅力を口にした。

 金だけではなく、銀など多くの貴金属が大相場を演じた今年。節目を割り込んだことで、トレンドが変わるかどうか注目される。


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