2011年商品市場の「勝ち組「負け組」

 今年の商品市況の「勝ち組「負け組」は何であったか? 米投資週刊紙バロンズがこのたびまとめ、前者が金、原油を、後者に綿花、銅という結果になった。

 ◆勝ち組
 ・金:9月6日に1オンス=1925.10ドルの史上最高値をつけた。その後は金相場も景気後退のあおりを受け、12月に入ってからは、1600ドルを割り込む場面も見られた。しかし、長期的視点で見れば上昇を維持しており、年初来では13%の上昇となっている。

 ・原油:WTIは4月に1バレル=115ドルをつけた。現在は100ドルを下回ってはいるものの、来年は上昇との見方が強い。

 ◆負け組
 ・銅:ここ数年、中国などで銅需要が急拡大している背景があった。しかし、景気後退の影響をモロに受けた市場となり、年初から22%低い。

 ・綿花:バロンズは今年最大の敗者と位置付けるように、年初でマイナス39.8%になっている。3月には過去最高値1ポンド=2.27ドルを付けたが、生産量も過去最大に近くなり需給関係が一気に変わったことが影響した。需要は軟化し、来年の見通しについても「冴えない」と同紙はしている。

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