マイスペースの失敗を創業者が初めて語った

 SNSマイスペース(My Space)の共同創業者トム・アンダーソン氏(Tom Anderson)が、検索最大手グーグルが展開するSNSグーグル+(Google+)を訪問し、失敗したマイスペースを引き合いに出して、「誰も訪れたくなくなるような『悪の巣窟』だった」として、未来に失敗が待っていることを語った。


問題となったMG・シーグラー氏の写真
 事のきっかけは、米ITブログの記者MG・シーグラー氏が、自身のグーグル+でのプロフィール写真に中指を立てた(いわゆるファッ●)画像を掲載していたところ、これが中指部分を削除されたのを立腹していたことによる。

 シーゲル氏は「わたしに何の知らせもなかった」などと不平をブログに書き込んでいる。

 グーグル+の運用方針としては削除・加工など何らかの対処がなされるのは当然で、フェースブック、ツイッターの二大SNSも同じ方針で行っている。

 そこへ行くとマイスペースは不快な画像にも寛大だったという。不快なものとは例えば裸、中指を立てたりするなどの画像だという。その結果は言わずもがなだ。アンダーソン氏は「マイスペースのような誰も訪れなくなる、『悪の巣窟』になる」と警告を発した。


トム・アンダーソン氏(グーグル+より)
 2005年にニューズ・コーポレーションに5億8000万ドルで買われ、2008年には2億人いた訪問者はどんどん減少し、結局今年は3000万ドルという価値まで下落した。また、米調査会社ACSIが発表した、全米で消費者の嫌いな企業の9位にもランクインしている。

 失敗原因はもちろん一つではないものの、アンダーソン氏は、善良な状態に保つことができなかったことを一因に挙げているのだ。今回、グーグルが取った措置は、そうした意味でも最善だった、と言えそう。

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