米雇用情勢は正常化までにあと10年

 米労働省が発表した昨年12月の雇用統計で非農業部門の雇用者数や失業率で大きな改善が見られたことについて、ノーベル経済学賞受賞者のポ-ル・クルーグマン教授(コロンビア大)は、「全然不十分だ」と否定的な見解を示した。

 クルーグマン教授のNYタイムズの連載コラムで、「明らかにマシにはなってきているが、生産年齢人口に追い付くためには、雇用はまだまだ必要だ」と記している。

 これまでに1100万人分の職が失われてきたことを合わせて考えれば、毎月10万人のペースで増えていえば10年弱ということになり、同教授は「完全な回復には10年を要する」とした。

 12月の非農業部門の雇用者数は対前月比20万人増加だったが、これを維持していくことが求められているということだという。

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